祝・佐藤琢磨6位入賞!(2007 Rd.6 カナダGP)

セフティ・カー(以下SCと書きます)が出動する度に一喜一憂するレースでした。

スタート

11番グリッドからさい先の良いスタートで、トゥルーリをかわして、それから良いペースでギャップを築いていたので、このまま順調にいけば入賞できるかも?

クビサのクラッシュ


クラッシュした瞬間は本当にヤバイと思いました。これは命は助かったとしても将来は・・・それが結果的にはほぼ無傷で、次戦にも出場するつもりでいるって言うんだから、今のF1の安全性って本当に凄いんだと思います。逆にもしもの事があれば来年のカナダGPは無くなっているかもしれません。やっぱり危険だし。
このときのSCで順位を大幅に落としてしまったときには本当にがっかりしました。

ライコネンに負けてない

ライコネンのチョットしたミスにつけ込み、前に出てからのペースが全然負けていなくて、むしろ引き離していくさまには本当に驚かされました。

マッサ、フィジケラの失格

時間的には、まだ失格は決まっていませんでしたが審議中との表示、両方、もしくはどちらかにペナルティが出ることになれば、このまま何事もなければ3位表彰台が見えていました。チョット出来過ぎですね。ドキドキしていた自分をこのあとどん底に突き落とすSCが...
結果的に両者ともピット出口の赤信号無視による失格となり、タラレバで言えば表彰台でしたが、この場合、完全に棚ぼた扱いされてしまったかもしれませんし。カスタマーカー問題でも不利な状況になっていたかもしれませんので、ちょうど良い塩梅だったのかもしれません。

2回目、3回目のピットイン

そのSCのおかげで2回目のピットインによるロスが大きくなってしまうことが確実になってしまい、自分は失意のどん底に落とされました。しかし、琢磨が上手く判断し2回のピットインでスーパーソフトタイヤ使用義務を上手くこなしたことでSCによるロスを最小限にとどめたことに助けられました。ピットも上手く琢磨の判断に対応してくれたと思います。

The Overtake Show!


4回目のSCが終わったあとは、これぞ「The Overtake Show」と言える内容でした。ラルフのペースを見ていて、「これは何とかかわせるかな。」と思っていましたが、気がつくといつの間にかアロンソのおしりに張り付いているではないですか。アロンソのペースも伸び悩んでいることにこの時やっと気づきました。焦ることなくきれいにオーバーテイクを決めてくれたときには、鳥肌が立ちました。

総括

荒れたレースに助けられたとは言え、ミス無く完璧にレースをオペレートし、6位入賞3ポイントを獲得した琢磨には以前言われたような不安定さは微塵も感じられずドライバーとして完成されてきたと思います。SAF1の立ち上げからこれまでの、チームを盛り上げ鼓舞し、戦闘力を増していく様は、以前ミハエル・シューマッハーがフェラーリに移籍してから黄金時代を築くまでと重なって見えます。
願わくば、今宮さんも言っていたとおり、財政面が改善されれば、SAF1は本当に凄いチームになるんじゃないかと思います。
来年以降ははカスタマーカーが許可されるけど、財政面が潤って独自シャシーを作った方が良いんじゃないかと考えちゃいます。


と言うかカスタマーカーが許可されても、今年のHondaワークスの型落ちなんか絶対に使いたくないだろうな(^^;)
今年のマシンの開発を続けた方がよい結果が得られそうだし。

GO FOR IT!5―佐藤琢磨2006F1ダイアリー (CG BOOKS)

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