イタリアGP/ミハエル引退

とうとう、この日がやってきてしまいました。イタリアGPレース後の記者会見でミハエル・シューマッハの今期限りでの引退が発表されました。ミハエルがフェラーリに移籍したときに走らないフェラーリを緻密な作戦と、インラップ、アウトラップの猛烈なプッシュでライバルに対抗していたときからのファンとしては寂しい限りです。いろいろ外野がうるさいですが、彼の勝利に対する執念はものすごく、表彰台での彼の表情はまるで子供の様。アイルトン・セナに並ぶ41勝目をあげたときの記者会見の涙。ベルギーGPのケメルストレートで周回遅れのリカルド・ゾンタを挟んでミカ・ハッキネンに豪快にオーバーテイクされたシーン。どれも鮮明に記憶に残っています。残り3戦で2ポイント差。是非今年はチャンピオンを獲得して有終の美を飾ってもらいたい。

さてレースの方ですが、まぁ何というかあまり見所が無く、フェルナンド・アロンソのエンジンブローでリタイヤしたシーンがハイライトでした。我らが琢磨はレースカーがハイドロリックのトラブルで、ピットスタートになってしまい、持ち味のスタートと最初のラップでのオーバーテイクが見られなかったのが残念。しかしすぐに最後尾に追いついて山本左近をかわした後のペースはMF1の2台に引けを取らないハイペースで今後が期待できそうです。途中からがくっとペースが落ちたと思ったら、フロアの剥離の問題がまた起きてしまったようです。その後のピットストップでの給油で今度はキャットキャップが開いたままとなるトラブルもあり、かなりのハンデを強いられてしまったのが残念。
クリスチャン・アルバースのミス(だったかな?)に乗じて順位を逆転し、それを最後まで守りきり、はじめて他チームの前でチェッカーを受けました。トラブルは残念ですがとてもいいレースだったと思います。
亜久里さん、来年こそは琢磨に速い車を与えてあげてください!

初完走が望まれる山本左近は今回もハイドロリックのトラブルで早々にリタイヤ、残念でした。